訪問美容室トランクサロンカッパード の カッパー堂ブログ

訪問美容室&サロン美容師を通して感じることを気ままに綴るお気楽ブログ

ルームシャンプーは『引き算』で  vol. 3

こんにちは。

訪問美容室トランクサロンカッパードです。

 

今回でいよいよ最終回です。

前回のつづき、実際に作業していきます。

 

1.  ぬるま湯ウエットタオルで乳化

25分放置後、ネープからぬるま湯ウエットタオルで包み込み全体を優しく揉み込みます。

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ここでしっかりと水分を与えて乳化を進めていきます。

揉み込んで行くと少しづつ乳化が進み、柔らかなクリーム状になるのがわかってきます。

この時にフェイスライン、ネープ、耳周りと頭皮に付着しているカラーもしっかり浮かしていきましょう。

前回から何度も繰り返していますが、ここでの乳化が今後の作業や満足いく仕上がりを大きく左右します。入念にかつ丁寧に作業しましょう。

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上の画像は1度目のタオル乳化の後です。

 

2. カタラーゼと専用シャンプーでワンシャンプー目

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前回紹介した カタラーゼ(クイック・リアクト)と専用シャンプーを約1:1の割合で混ぜてワンシャンプー目を行います。

カッパードではほんの少量ですが、サロンで使用しているシャンプー混ぜます。

香りと多少の泡立ちのためですが、入れすぎはすすぎの邪魔になるので、あくまでも気持ち程度に。

 

3. ルームシャンプーで流し

続いてルームシャンプーです。

ここでは全体を8割ほど流すイメージで、2シャンプートータルで仕上げます。

ルームシャンプーのヘッドは、最初は目の荒く硬めのグレーヘッドがおすすめです。

しっかりクロスチェックしながら毛先まで通した後、密着度の高いクロのヘッドでフェイスラインやネープ、耳周りを丁寧に流していきます。

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上の画像はワンシャンプー後です。

この時点で大まかに流せていることがわかると思います。

 

使用したお湯の量は初めに用意した2Lを使いました。

ここで次のシャンプーに備えて2Lをタンクに補充しておきます。

 

3. 2回目のぬるま湯ウエットタオル

次に2回目のぬるま湯ウエットタオルですが、ここでの目的は乳化というよりはすすぎのアシストです。

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上の画像は2回目の後。

残留カラーが浮いてきています。

 

4. 2シャンプー目とルームシャンプーのすすぎ。そして・・・

2シャンプー目では、ほとんどカラーは落とせているのでマッサージを兼ねて気持ちのいいシャンプーを心掛けると喜ばれますよ。

ルームシャンプーの流しでは、補充したお湯も使い切りました。

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上の画像が洗い上がりです。

このままでは多少のぬめりを感じるので、もう一度ぬるま湯ウエットタオルで仕上げのすすぎ&タオルドライで軽くスッキリした洗い上がりに仕上がります。

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仕上げのトリートメントは、

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アウトバス用(ドライヤーの熱で髪に入る)アルガンオイルで仕上げます。

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まとめ

今回使用したお湯の量 2L×2

排水のタンク    7割くらい

時間 放置後から最後のタオルドライまで約20分から

 

通常のシャンプー台でのシャンプーと比較すると、使用するお湯の量は驚くほど少なく、時間もさほど変わらない。むしろ排水処理を考えると使用する側にはメリットが大きい。

カッパードは、一人カラーが終わると別のポリタンクに排水を移し変えて二人目に使用します。以前から考えていた排水タンクの持ち帰り問題も排水が少ないので、随分楽になりました。

そして一番のメリット、移動や無理な姿勢を取らなくて済むので、不必要なリスク(転倒、首や腰の故障)を負わずに済みます。

 ここで紹介した作業工程は、美容師の方なら誰でも明日から実践できる工程です。

もちろん、あくまでもこれはカッパードなりの最適解です。この他にも、様々な方法があると思います。

この工程を参考にして、皆様がそれぞれの知識と経験を元に、

 

ルームシャンプーの『引き算』

仕上がり ー ルームシャンプーの能力値(水分量)=・・・

 

おのおのの最適解を見つけられると幸いです。

 

最後に 

訪問美容師は、この先も続いていく超高齢化社会へますます需要が増え、高齢者やそのご家族の心の健康のために欠かせない重要な役割を担う仕事だと思います。

ただし、重量のある荷物の搬入、搬出。利用者様の移動のリスク。

ひとり、あるいは少人数でサービスをされている方がほとんどの訪問美容師にとって、かなりの負担が重荷になっているのが現状です。

こういった利用者様へのサービスを提供するまでの労力を少しでも解消することが、利用者様へも、訪問美容師側にとってもこれからの大きな課題だと思います。

ルームシャンプーは、それらの課題を少しでも改善することの出来る可能性をもつツールだと思います。残念ながら、改善してほしい点はまだまだありますが、現時点での能力を把握して工夫をすることで、可能性を持つツールから なくてはならないパートナー になると思います。

ルームシャンプーで、今の訪問美容師の労働環境の現状が少しでも改善されるなら、この先、訪問美容師を志す人のハードルが少しでも下がり、より魅力のある職業に映るのではないでしょうか。そして訪問美容師という職業の社会的価値も大きくなることでしょう。

 

カッパードは、これからも利用者様の想いに応え、お互いが満足いく仕上がりになる様、『最高ではなく 最適』な判断で応えていきます。

パートナーであるルームシャンプーと一緒に。

copperdo.hatenablog.com

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