こんにちは
訪問美容室トランクサロンカッパードです。
今回は、前回に引き続き ルームシャンプーは『引き算』で と言うことで、
ヘアカラー後のシャンプーを工程ごとに写真をまじえて紹介したいと思います。
今回のご利用者様
- ご高齢で車イス
- 前回の施術から4〜5ヶ月の状態
- 白髪もしっかり染まって柔らかい表情に
ご高齢であり移動も横になる体制を取ることも難しいので、そのままの状態でシャンプーができるルームシャンプーは最適です。
そして、しっかり入り、色味も豊富なアルカリカラーを使いイメージに合わせていきます。
仕上がり
使用したアルカリカラーは
ミルボン オルディープボーテ b7-CB
仕上がりまでの考察 『引き算』
仕上がり ー ルームシャンプーの能力値(水分量)=・・・
これを踏まえて 最適な方法 を考えていきます。
ここからカラー選定から塗布量、塗布の方法。シャンプー、流しまで順を追って進めていきます。
1. カラー選定は7トーン以上で
使用するカラーのレベルは7トーン以上がオススメです。
6トーン以下だと頭皮についたカラーはリムーバーでもなかなかとれません。
2. カラー剤は必要最低限の量で
そしてここで大事なポイントになりますが、全体の塗布量は 30g。
多くても +5g 塗布していきます。
それを超える量をルームシャンプーで流すには回数も時間もかかり、利用者様も使用する側も大変負担が増えます。ここが今まで「ルームシャンプーはカラーシャンプーで使えない」と言われてきた所以だと思います。
実際に今回の利用者様の場合も 30g で全塗布。
年齢のわりに毛量の多い方ではありますが、この量でしっかり全体をカバーでき満足いく仕上がりになりました。
3. カラー塗布はマニキュアの要領で
カラー塗布の狙いは、毛先一本一本をカラー剤で包み込むイメージで塗布することです。
マニキュアと同じ要領。
スライスは薄く、パネルの両面にカラー剤が絡むように丁寧に塗布していきます。
当然、頭皮には極力着かないように根元ギリギリで塗布します。
全体塗布したらラップを優しく巻いて25分放置です。
これでカラー塗布は終了です。
最終的な「満足いく仕上がりと負担の掛からない作業工程」を目指すためには、
最小限のカラー剤と丁寧なカラー塗布が不可欠です。
続いては放置時間の間にルームシャンプーの準備に取り掛かりましょう。
準備するもの
左上:ぬるま湯ウエットタオル×3 お湯(47度)約2L×2
アシッドマイスター(カタラーゼ) ルームシャンプー専用シャンプー
4. ぬるま湯ウエットタオルでしっかり乳化
通常のカラーシャンプーの場合、シャンプー前にしっかり乳化して2シャンプーで仕上げますが、ルームシャンプーでも しっかり乳化 が大きなポイントになります。
もちろん、ルームシャンプーでは乳化のためのお湯を溜める場所がないので、
ぬるま湯ウエットタオルでしっかり乳化 をしていきます。
乳化には多くの水分量が必要なので、しっかりお湯を含んでたれないマイクロファイバーのタオルがおすすめです。柔らかいので髪にも頭皮にも優しく最適です。
ちなみにカッパードでは、初めの乳化用と2回目用、仕上げのすすぎ用と3本用意します。
そして2つ目の大きなポイントに、カタラーゼ があります。
カタラーゼは 水と酵素に分解しカラー剤をより乳化 してくれる優れものです。
ルームシャンプーのガードナーさんからサンプルをいただいてからカラーシャンプーの作業効率が飛躍的に上がりました。
こちらは RSクリアカラーゼ という名前で、使い方もシャンプー前に揉み込み乳化するだけと手軽に使用できます。
カッパードでは、現在サロンでも使い慣れている
アシッドマイスター クイック・リアクト を使用しています。
こちらは、過酸化水素除去 残留アルカリ除去 活性酸素除去 残臭除去 質感改善
これらをシャンプーに混ぜるだけで行ってくれるオールインワンの除去剤です。
作業効率アップで利用者様にも使用する側にも嬉しい優れものです。
どちらにしても、カタラーゼ は ルームシャンプーでのカラーシャンプーには欠かせないアイテムです。ぜひお試しください。
この後、実際にカラーシャンプーをしますが、その模様は次回に持ち越します。
いよいよ次回が最後になりますので、どうぞお楽しみに。
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